●妊婦さん:牛肉を食べ過ぎると、男児の生殖能力に影響!


 食べ物の中には、養分以外にもいろいろなものが混じっています。
 特に有害物質が混入している場合は大問題です。
 農作物には殺虫剤、マグロには水銀などと見つかると新聞をにぎわす社会問題となっていますが、このところ環境ホルモンの混入が問題になっています。

 さて今回、牛の成長を促すために成長ホルモンが大量に投与されておりますが、そのようなホルモン成分や農薬が牛肉中に残り、食べた妊婦さんに重大な影響を及ぼすという話題です。

 妊娠中に牛肉を週に7回以上摂取していた母親から生まれた男児は、将来成長して大人となった際、精子数が少なくなるという研究結果が報告されました。

 これは米ロチェスター大学のShanna Swan教授が、米医学誌Human Reproduction (March 28, 2007)に報告したものです。

 研究では、1949〜1983年に生まれた男性387人の精液を採取し、同時に母親が妊娠中の時の食生活について調べました。

 その結果、母親の牛肉摂取量が多くなるに連れて、精子濃度が低下していることがわかりました。
 特に母親が週7回以上牛肉を食べていた男性では、精子濃度が24.3%低かったそうです。
 また精子濃度の低い男性の割合が、母親の牛肉摂取量が少なかった場合に比べて3倍も多くなっていることも明らかになりました。

 ちなみにこれらの男性の場合でも、パートナーを妊娠させることが出来るようで不妊とは言えませんが、そのような母親の牛肉摂取量が多かった男性の18%がWHO(国際保健機関)による分類で生殖能力が低い群に入るそうです。

 さて、米国およびカナダでは、ウシの成長を促進させるために6種類の蛋白同化ホルモンが使用されており、安全性が問題となります。

 しかし、今回のこの知見については慎重に検討するべきで、牛肉を食べてはいけないというわけではない、とこの研究グループはコメントしています。
 実際、別の専門家もこの研究だけでは結論を下すのは難しいとの見解を示していますが、重大な問題だけに、一刻も早く科学的な検証を示してほしいものです。


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