● しつこい咳には、チョコレートが効く


 1月は風邪が蔓延する時期です。先ずは予防が一番ですが、風邪に罹ってしまったら、早いうちに治してしまいましょうね。
 さて、風邪の症状には、発熱、頭痛、咳などがありますが、風邪で咳が止まらなくなったときには、チョコレートを食べるとよいという話題です。

 この報告はロンドンのImperial CollegeのPeter Barnes教授が、米国実験生物学誌(Federation of American Societies for Experimental Biology Journal, DOI:10.1096/fj.04-1990fje)に報告したものです。
 研究では、10名の健康な人にココアの成分であるテオブロミンを飲んでもらい、咳止め薬としてよく用いられるコデインとの有効性を比較しました。

 ちなみに、テオブロミンはカカオ種子に1.5-3%も含まれるアルカロイドで、茶葉にも含まれている安全な成分です。

 実験では、トウガラシの成分であるカプサイシンを含むガスを吸入してもらい、咳が起こる状態にしておき、テオブロミン或いはコデインを飲んだときのこれらの薬の有効性を調べたわけです。
 その結果、テオブロミンはコデインを摂った時よりも、咳を起こすに必要なカプサイシンが30%も多く必要な事がわかったそうです。

 一方、コデインはプラセボ偽薬よりもほんの少しだけしか有効ではなかったということです。
 この結果から、テオブロミンがしつこい咳止めに有効で、通常の治療薬よりもよく効く事がわかります。
 また、テオブロミンにはコデインのような麻薬性や睡眠作用、或いは便秘などの副作用がない点も重要です。
 研究者によると、カプサイシンは肺から脳につながる迷走神経の神経末端に働いて咳中枢を活性化するのですが、テオブロミンはカプサイシンで起こる神経脱分極を抑えると考えられるということです。
 ちなみに今回のテオブロミンの使用量は、ココアに換算すると2杯程度だそうですので、しつこい咳が出るときには、ココアやチョコレートを試して見られては如何でしょうか?

 ココアの飲みすぎやチョコレートの食べすぎには、注意が必要ですが・・・。

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