●緑茶:細菌感染の予防に有効
緑茶が健康によいことは世界的にも有名になってきています。
緑茶に含まれる成分には、抗酸化物質が多く含まれているのがその理由なのですが、日本古来の緑茶が誉められているわけですので、うれしい限りです。
さて、今回は、緑茶を飲むと、さまざまな細菌による感染の予防にも有効であるという内容です。
今までも、緑茶を飲むと口の中のバイ菌を殺菌し、口腔内の衛生管理によいといわれてきました。
そこで、スロベニアにあるリュブリャナ国立化学研究所(National instituteof
Chemistry in Ljubljana, Slovenia)の研究者らは、実際に、緑茶成分がバクテリアの殺菌に効果があるがあるかどうかを調べました。
すると、緑茶に含まれるカテキン成分が、細菌の生育に必須な、DNA合成に関係する酵素であるDNAジャイレースを阻害し、増殖を阻害することが明らかになりました。
ちなみに、1杯の緑茶には最高200mgのカテキンを含まれています。
研究では、その中でも特に重要と考えられる、EGCG(エピガロカテキンガレート、epigallocatechin
gallate、没食子酸エピガロカテキン、EGCg)の効果を、核磁気共鳴装置(NMR)を用いて調べました。
その結果、EGCGがDNAジャイレースが酵素活性を示すために必須な領域(ATP結合部位)に特異的に結合し、活性を阻害することが明らかになりました。
DNAジャイレース様の酵素は、ヒトの身体にもあるのですが、EGCGはヒトのものには作用せず、バクテリアのものにのみ特異的に作用することから、細菌感染を予防するために有効な手段となることが期待されます。
ちなみに、 EGCGは、胃潰瘍の原因で胃がんとの関係が指摘されるピロリ菌の除去にも有効とされています。
また、それ以外にもさまざまながんにも有効であることが報告されています。
このように、日本の誇る緑茶成分の有効性が明らかになっており、今後の成果がますます楽しみになってきました。
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