● 馬鹿げた失敗をするのが青春!
私も若い頃は、本当によく失敗をしました。
当時は一生懸命考えた末の行動だったのですが、今から思えば、何で?と、冷や汗が出ます。
尤も、それが青春の証だとは思うのですが、その理由は単に経験不足だけだったのでしょうか?
さて今回、“若者が、何故、馬鹿げた事を平気でやるのか?”について調べた研究報告がありましたので、お知らせします。
これは、心理学の研究で有名なコーネル大学のValerie F. Reyna教授らが、心理学誌Psychological
Science in the Public Interest(2006, September issue)に報告したものです。
教授らは、“10代の若者は何故、馬鹿をするのか? いけないと知りながら、たばこや麻薬を吸ったり、避妊を考えずにセックスしたり、飲酒運転や無謀な運転をするのか?”をテーマに研究しました。
その結果、若者達は、そのような行動自体危険なことを熟知しており、また自分は不死身ではないことも充分感じてはいるものの、ついついそのリスクを犯してしまう、という結論に達したそうです。
若者がリスク判断を行う際、可否の結論に達するまでに、成人よりも時間がかかる事がその理由である事が、様々な研究論文をレビューした結果、明らかになったそうです。
そして、成人の場合は、ハイリスクな行動を伴う際には本能的にそのリスク判断出来るのに対し、青少年ではリスクと利益の比較を熟考し、そのために時間がかかることが最大の理由であるとしています。
すなわち、成人が意思決定をする場合は、体験に裏付けられたファジーな判断が基礎となって直感的に判断するのに対し、若者の場合は個々のファクターの一つ一つを丹念に考えるため、逆効果となるのではないかと述べられています。
また、別の論文では、患者さんの検査結果などの情報があまりない時に、医師が的確な診断を行うためには、善悪を明確に分けて個々の状況に惑わされないことが重要である、とする研究もあるようです(実験心理学誌Journal of Experimental Psychology, 2006, September issue)。
そのような思考を摂らないと、患者さんを前に、日々の、そして緊急事態での的確な決定が出来ないとしています。
同様に、実体験のない若者が目前のリスクを的確に判断するには、理性に基づいた分析方法ではなく、リスクをカテゴリー化して、善悪を明確にした判断基準を採用する方が、より間違った判断をしないのではないか、という訳です。
確かにその考え方は分からないわけではありませんが、青少年に対して、大人の判断基準を押し付ける事にもなり、私はあまり賛成できません。
この年になっても、失敗はなくなったわけではありませんので、そんな不完全な体験を若者に押し付けるのはちょっと、と思ってしまいます。
尤も、自分が犯した失敗をもう一度体験してほしいというわけではありませんが・・・。
若者が自分の頭で考え、体験し、それを基に人間形成をする方が自然のように思いますが、皆様のご意見は如何でしょうか?
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