● ダイエットを目的とした薬は、本当に有益?
以前より、減量を目的とした薬やサプリメント、健康食品に効果があるかな?と疑問に思っていたのですが、医学専門誌として定評のある英国医学誌ランセットに、その長期的なリスクとベネフィット(利益)について調べた報告がありましたので、お知らせします。
この研究は、カナダ・アルバータ大学のRaj Padwal博士らが、これまでに発表された減量薬のリスクと利益に関する研究結果を再検討したもので、ランセット2007年1月6日号に報告されたものです。
その結果、例えばsibutramine(商品名:Meridia、編集部注=日本国内未承認薬)には、心血管系の疾病を改善させる効果がみられたものの、あるの患者さんでは血圧が上昇するため危険、と警告しています。
また、一般に知られる減量薬には穏やかな減量効果はみられるものの、それによって過体重や肥満による心臓発作、脳卒中および糖尿病のリスクが本当に軽減するかを判断するには、さらに長期的な研究が必要だとしています。
さらに、米国エール大学医学部予防研究センターのDavid L. Katz博士によると、市販されているsibutramineおよびorlistat
(Xenical) には重大な副作用の可能性もあり、また間もなく市販される新薬rimonabant(Acomplia)には、服用を続けると徐々に効果がなくなる可能性が複数の研究で示されているということです。
即ち、いずれの薬剤も肥満を根本から解決するものではなく、逆に毒性や副作用を避けられないと云う訳です。
以上のことから、この論文には、減量薬は美容を目的としたものではなく、健康状態を改善させ、心血管疾患のリスクを低下させることが第一の目標であるべきと、強調されています。
さらに、そのような薬を服用する事が、本当に有益になるのか、或はリスクを高めることにつながらないかを、十分検討する必要があると結論しています。
もう一度肥満の問題点を考え直し、いたずらにうわさに流されないようにしなければならないと改めて感じた次第です。
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