●新しい早漏治療薬。
男性の性に関する悩みとしては、ED(勃起不能障害)とともにPE(早漏、Premature
Ejaculation)が大きな問題です。
ED治療薬には、ご存知バイアグラなど、いくつか有効なクスリが発売されており、その恩恵によくする方も多いと聞いています。
しかし、EDとは正反対のPEはなかなかよいものがないのが実情です。
そこで今日は、PEに関する研究報告をお知らせします。
局所麻酔剤をペニスに吹きかけて事に及ぶと、射精までの時間が5倍遅くなり、有望なPE薬になりうるというもので、現在、英国及びオランダの臨床試験中(第二層試験)とのことです。
これは、国際泌尿器科専門誌BJU International urology journal(2007, February)に、Plethora
Solutions Ltd のMichael Wyllie 博士が報告したものです。
試験では、18歳から75歳までの、パートナーとのセックスを行う際に、挿入後1分以内に終わってしまうとの悩みを持つ男性54人を対象としたものです。
これらの男性に対して、局所麻酔剤であるリドカインとプリロカイン(lidocaine and prilocaine)の混合薬(22.5mgのリドカイン、7.5mgのプリロカインを含む。)を、性交の15分前に陰茎亀頭にスプレーしました。
ちなみに、リドカインは、世界で最も広く使用されている局所麻酔剤で、抗不整脈剤としても良く使用されている薬品です。また、神経痛や手足のしびれにも有効であることが発見されています。
その結果、このスプレー治療を受けた男性は、射精にいたるまでの時間が4分間延びることが確認されました。
ちなみに、プラセボ偽薬のスプレーでも、心理的効果のためか、40秒間の時間延長があったそうですが、それでもリドカイン等の薬に較べて悪く、スプレー治療は確かに有効であったとされています。
しかしその一方で、54名の男性のうち3名が、スプレーをされた後ペニスのしびれ感が残り、またそのうちの一人はED症状が現れたということです。
また女性のパートナーには、性交後に焼け付くような感覚が局部に残ったという副作用が観察されています。
研究者によると、今のところPEの治療には有効なものがなく、今後研究を進めることにより、より副作用の少ない治療薬を目指すとしていますが、この報告にもありますように、心理的な面を改善するだけでも、約2倍に時間が延長しています。
当面は、このような薬に頼らずに、PEを克服する努力の方が重要のようです。
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