● 収入が低いと、老化しやすくなる。
だから、お金持ちにならないといけない???
クリスマスイブの話題としては、どうかなと思ったのですが、やはり気になるので取り上げてみました。
身体が傷ついたりして炎症が起こった時や、ウイルスなどの感染症にかかった時に、C反応性タンパク質(C-reactive
protein, CRP)というタンパク質が体内に多く出来ます。
また逆に、このタンパク質が多いと、何か体に異常が起こっている事を示しており、病気の診断の際の疾病マーカーとして用いられています。
ところが今回、低所得者の人にはこのCRP値の高い人が多く、これが心疾患をたかめ、また収入の低い人は老化スピードが高いと云われている原因の一つなのでは、という話題です。
この研究は、南カルフォルニア大学のEileen Crimmins教授らが行ったもので、医学専門誌のBrain,
Behavior and Immunity誌(2006, Sep. issue)に報告されています。
これは、米国国立衛生研究所(NIH, National Institutes of Health)の資金の下に行われた、「貧乏であることが、健康上のリスクを高めるか」を明確にするために実施された研究の一部です。
今までも、CRPタンパク質は、心疾患を患った時にも増える事が知られていましたが、それ以外に患者さんの社会的地位にも関係しているらしいことが、専門家の間でささやかれていたのだそうです。
そこで、米国に住む人を対象に、CRPのレベルと収入の関係を調べました。
その結果、収入が低く、貧民層とされるグループの成人ではCRPレベルが高い人の割合が高く、通常の収入の人ではCRP値の高い人が9.1%だったのに対し、貧民層では 15.7%と非常に高い事が分かりました。
また、低所得者の多い少数民族や女性もCRP値が高い割合が多かったそうです。
そして、このCRP値の違いを見ると、収入の少ない人が何故老化が早いかの理由を説明出来るのではないかと、述べられています。
また黒人やラテンアメリカ系の人、このグループに属する女性はCRPのレベルが特に高く、そのような人には肥満の人が多いことから、肥満がCRPを高くさせている最大の原因と考えられるそうです。
この論文では、不健康な生活習慣を行う事以上に、貧乏であることは病気になりやすくさせるリスク因子であり、その様な人の疾病の原因には、かなりの部分でCRPが関連しているとされています。
やはり、健康で長生きするには、ある程度以上の収入が必要のようです。
年金でカバーできる程度であればよいのですが・・・。
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