●アガリクスの癌予防に、米国がん研から20億円の研究費
健康食品「アガリクス」に含まれる成分に、肺癌や大腸癌の予防効果があること確認され、今後20億円にのぼる研究費が投入される事になりました。
昨年6月、日本代替・相補・伝統医療連合会議(JACT)大会で、金沢大学薬学部の太田富久教授は、アガリクスの熱水抽出エキスの低分子画分が、ガン細胞の増殖を抑えることを報告していました。
太田教授らが発見したアガリクス成分「ABMK-22」をガンのマウスに飲ませたところ、抗がん剤並みの増殖阻害効果があったそうです。
人間に例えれば、たばこを毎日2箱、80年間喫煙した量の発がん物質を投与したマウスに「ABMK-22」を経口投与し、16週間後に肺がん発生率を調べました。
その結果、約86%の癌抑制効果が認められ、特にその中の「1SY-16」には非常に高い効果が見られたということでした。
その後、東京医大の星野泰三講師らにより、この物質が免疫反応に重要な働きをするナチュラルキラーТ(NK-T)細胞を増やすこともわかりした。
さらに、米国国立がん研究所のイアン・ピーター・リー博士による実験で、この成分には毒性は全くないことも確認されていました。
今回、これらの研究結果について、米国国立がん研究所(NCI)が52週間にわたる再現性試験を行ったところ、アガリクスの低分子成分「ABMK-22」に含まれる「1SY-16」が、肺癌だけでなく、大腸癌にも高い予防効果を発揮することが確認されたわけです。
これにより、この物質の癌の抑制効果に関する研究が、緊急案件(RAPID PROGRAM)に選定され、数年間にわたり全体で約20億円の予算が投入されることになったものです。
なお、RAPID PROGRAMに日本の研究が採用されたのは、今回が初めてということです。
キノコがガンを抑える効果は、エキスに含まれる高分子多糖体が免疫を活性化させるとの説が一般的ですが、これは腸から吸収されませんので、注射薬でしか利用できません。
一方、「ABMK-22」は低分子のため腸から吸収されますので、健康食品などとして経口で摂っても、ガンを抑える効果が期待できるわけです。
米国でも予防医学への期待が高まっており、生活習慣病を予防する効果の高い健康食品などの研究には、積極的に国家予算が投入されているのですが、今回の多額の予算投入の決定は、ABMK-22や1SY-16が非常に有望な事を物語っています。
一日も早く、この日本発の研究成果が、癌の予防に役立つ事を期待します。
(http://www12.ocn.ne.jp/~drhase/)