● 働かない「働きアリ」の役割
今日は、“役に立たないと思われても、神様は必要のないものを創らなかった”というお話です。 健康と直接関係無いのですが、なんとなく癒されるような話題でしたので、取り上げてみました。
“働きアリ”は、セッセ、セッセと休むことなく動き回り、働くものと信じられています。
ところが、働きアリの中にも“働かないアリ”がいることがわかったそうです。
この研究を行ったのは、北海道大学農学研究科の長谷川英祐助手らで、10月末に開かれた日本動物行動学会で発表しました。
カドフシアリと呼ばれる小型のアリの3コロニーから、それぞれ約30匹にマジックで目印を付けて1匹1匹を識別し、その行動を毎日3時間、5か月にわたり調べたのだそうです。
すると、全体の1―2割がじっとしていたり、巣の中をうろうろしたり、自分の体をなめたりしているばかりだったということです。
自分のエサも、他の”働きアリ”から口移しでもらっていたというから、かなり働きの悪いアリのようです。
この“働かないアリ”や、“働きアリ”をその集団から離しても、“働かないアリ”はやはり働かず、“働きアリ”は働き続けたということです。
この研究者によると、「仕事をしないアリにも、何らかの役割があるかもしれない」ということで、更に調査を続ける必要があるそうです。
また、それとは別の研究ですが、エサ集めの下手なアリが集団内にいた方が、優秀なアリだけの時よりもたくさんエサが集まることが、同じ学会で発表されています。
大阪府立大工学研究科の西森拓・助教授らは、アリの行動をコンピューターで再現したところ、優秀なアリはエサを効率よく集めることができるが、その効率に固執するあまり、新たなエサは発見しにくかったそうです。
一方、鈍いアリは働かずにうろうろするので、エサを発見するチャンスが高まるのでは、と考えられるそうです。
ただ、その場合でも実際にエサを集めるのは、秀才アリの仕事ですって。
この研究者によると、「状況の変化が著しいときには、人間でも手堅い秀才ばかりでは駄目なのかもしれない」との事です。
実は、これは生物の進化にも関係している事で、優秀な個体ばかりでは、やがてその種は滅びる事がわかっています。
優秀なものと、そうでないもの、いろいろな多様性があってはじめて、生物進化が成立すると考えられています。
なんとなく、自分の居場所を見つけたようで、ホッとしませんか?
(http://www12.ocn.ne.jp/~drhase/)